カギ屋のひとりごと

2023.06.09

強盗に自宅で遭遇!絶対やってはいけないことは?『命を守る』助言

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今年1月に東京都狛江市で起きた強盗殺人事件を皮切りに、全国で強盗事件の報道が後を絶たない。その計画性や凶悪さ、相次ぐ白昼堂々とした犯行には、明日は我が身かと不安を覚える人も少なくないだろう。この記事では元警察官の視点から、なぜこのような強盗事件が発生するのか、対策はあるのか、そして、万が一出くわしてしまった場合の対処法などを解説する。日頃の意識変化から対策できる内容なので参考としてほしい。

金銭目的の犯罪は凶悪化!

リスクが分からない「素人」が怖い

長い間、日本国内において「防犯」といえば空き巣対策が主であった。その次に挙がるのはひったくりや、変質者などの不審者対策。近年はこれに各種詐欺に対するものが加わり、防犯に対する社会の関心そのものは向上しているように思う。

しかし、こと「強盗」に対し、今ほど関心が高まったことがあっただろうか。

これまで「強盗事件」というと、空き巣からの居直り強盗や路上強盗、貴金属店を狙った集団強盗などを思い浮かべる人が多かっただろう。しかし、今や、在宅前提の個人宅を狙った強盗事件が日本で頻発している。犯罪の動向に変化が生じているということに他ならない。

警察庁が発表している犯罪統計資料によれば、2022年の刑法犯認知件数は前年比5.8%増と、およそ20年ぶりに増加へ転じた。さらに2023年1月から4月までの資料では、暫定値ながらすでに前年同期比23.1%増加という数値が示されている。

この数字には、コロナ禍において減少した街頭犯罪が、行動制限の緩和とともに増加しているなど、単純な治安悪化とは言い切れない要因も含まれる。だが年々減り続ける住宅への侵入窃盗やひったくりなどの窃盗に対し、住宅を対象とした侵入強盗は2022年に前年比20.6%増加している。つまり、金銭目的の犯罪には凶悪化の傾向がうかがえる。

なぜ、リスクの高い「強盗」が増えているのか。そして、「これ以上はまずい」と判断することもできないレベルの「素人犯罪者」に対してどう備えればいいのか。家で強盗と遭遇してしまった場合の対処法も考えたので、ぜひ自身でも想定してみてほしい。

強盗は効率がいい

素人放蕩が増えるからこそ、凶悪化が進む

なぜこのような傾向が生じるのか。ここからは推察だが、「効率」を求めた犯罪者の選択の結果ではないか。

例えば、空き巣は防犯設備が整った現代住宅では侵入のハードルが上がり、家探しの手間もある。ひったくりは、電子マネー化で現金の持ち歩きが減り、稼げない。オレオレ詐欺は演技力を要し、時間も人もカネもかかる。

対して、強盗は手っ取り早い。ドアを開けさせるか窓をたたき割るか、住宅へ入ってしまえば脅して金品を奪い、逃げれば良いのだ。

通常の感覚で言えば、強盗などリスクしかない。窃盗に比べ格段に罪が重く、検挙率も高い。割の良いバイト感覚で手を出すなど正気の沙汰ではないのだが、先頃検挙される強盗事件の被疑者はその多くが闇バイトや、顔見知りの若年グループだ。

つまり、日常的に犯罪行為をしているような層とは異なる、「これ以上はまずい」という判断が分からない素人の犯行だ。

素人の犯行だからこそ、被害はより甚大になる。焦ってパニックを起こした犯人に危害を加えられたり、加減が分からない犯人に大けがをさせられたりするなどの危険性が上がるのだ。最悪の場合、死に至らしめられる可能性もある。

そうした被害を避けるためには、物理的な対策に加え、日頃からいざというときの対処を意識しておくことが肝要となる。

あの手この手で侵入する手口

最も重要な備えは「玄関」での対応

強盗を防ぐ有効な手段は、当然だがまずは家に入れないことだ。

一瞬の外出でも戸締まりをするのは当然として、一般的な対策に防犯カメラがある。これには抑止力としての意味と、万が一のときの証拠としての意味があり、安価でも高性能な製品や工事不要なタイプなどもある。

また、窓など侵入経路となりそうな場所に設置するセンサーもある。開閉や人の動きに反応して検知し、ブザータイプやアプリ連携通知など新商品が続々と販売されている。

窓といえば、最近は在宅に構わず窓をたたき割って侵入した例もある。このような強引な手法に対しては、割れにくいワイヤー入りガラスにして、防犯用の強化フィルムを張るなどの対策が有効だ。

そして最も重要なのは、玄関からの侵入者をシャットアウトすること。犯人はさまざまな策を講じて侵入を試みるため、その手口を知って警戒しておく必要がある。

よく見られる手口は、宅配業者、工事業者、警察官等、誰かを装うことだ。例えば、心当たりのない宅配は、荷主と中身を確認した上で「置き配(非対面で荷物を指定の場所に置いてもらうこと)」をしてもらうのが良い。

それ以外の場合も、心当たりのない訪問者は派遣元の企業や警察署に確認し、訪問が実際に行われているのか確認しよう。その他、業者を装って電話をかけ、資産業況を把握した上で訪問する「アポ電」や、住宅周辺の水栓やガス栓を止めて住人が開栓に出たところを侵入する手口などがある。

まずは、今どんな犯罪が起きているのかを知り、玄関に容易に入れないことが重要だ。

もし強盗に出くわしたらどうする?

最善の逃げ方と絶対にやってはいけないこと

そして、万が一強盗に出くわした場合の対処法だが、基本的にはただ一つ、「逃げる」。これに尽きる。とにかく逃げて、通報することだ。

不審者が部屋へ入ってきたら、とにかく外へ出よう。ガラスが割られる音や、明らかに招かれざる侵入者の物音がするのに、危機感なく様子を見に行ってはいけない。

靴や貴重品などなくて構わない、ベランダがあり、隣室と隔壁がある場合は、蹴破って近隣へ逃げることも許される。

そこで、もしものときに逃げられるよう、日頃から避難経路の確認もしておこう。玄関から入ってきたら、窓から入ってきたら、ここまで入ってきたらどうするか。めったにない「もしものとき」に、日頃の想定が生きてくる。

どうしても外へ逃げる経路がないときは、籠城という方法もある。海外ではパニック・ルームといわれる避難部屋が備わっていることもあるが、日本の住宅にはなじみがなく後付けも難しい。

なので、トイレなど、外からの侵入が難しい鍵のかかる部屋に逃げ込もう。このときに通信手段がないと、助けを呼べずどうにもならない可能性がある。集合住宅や住宅密集地域であれば大声で騒ぎ周囲に異変を知らせる方法もあるが、必ず携帯電話を持つか、万が一の避難先となりそうな部屋には電話の子機などを置いておこう。

もし強盗に出会っても、助かるためにやむを得ない状況を除き、立ち向かってはいけない。武器があっても腕っぷしに自信があっても、最大の護身とは「危険から逃げる」ことなのだ。

最後になるが、ターゲットにされないよう個人情報の扱いには細心の注意をしてほしい。

資産状況や家の間取りは、思わぬところから漏れることがある。過去には家族が通っていた占いや自己啓発、セミナーなどから情報が筒抜けになっていたというケースもあった。SNSも、生活水準や行動パターンが分かるような投稿を公開するのは控えるべきだろう。

強盗に限らず、犯罪者は常にターゲットを探している。その人の趣味嗜好など、プライベートが分かれば分かるほど付け入る隙も見つけやすい。自分や周りの管理意識はどうなっているか、今一度振り返るタイミングかもしれない。

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