カギ屋のひとりごと

マンションや戸建てのカギが鍵穴の中で折れてしまったり抜けなくなってしまったときでも、状況によっては、業者を呼ばずに自分で対処できる場合もあります。

鍵のトラブル状況は、この４つに分けれますが、それぞれの状況で、自分でやれること、逆にやってはいけないことを説明していきます。

～ 折れた鍵が鍵穴から少し出ていて、鍵は開いている。  ～

折れた鍵の端が鍵穴から少し出ていて、施錠されておらず家に出入りできる状態なら、自分で対処できる可能性が一番高い状況です。

１．ピンセットやペンチで引き出せる可能性あり

まず家の中からピンセットかペンチを取って来てください。
ピンセットなどで摘まめる部分がほんの少しでもあれば、慎重に摘まんで鍵を抜ける位置に回してから、少しづつ引き出してください。

注意点は、特にペンチを使っているときは、鍵が抜ける位置にない状態で無理に引き出そうとして、鍵穴内部のシリンダー内部品を傷つけてしまわないように気を付けてください。
内部が傷つくと、シリンダー錠ごと交換となり、かえってお金がかかってしまいます。

また、飛びでている部分が少なすぎると、逆に押し込んでしまったりして事態を悪化させることもあるので、その際はかなり慎重に行ってください。

２．瞬間接着剤を使う手段もあります。（危険ですが。）

ピンセットやペンチが家にないときは、成功率はかなり低くなりますが、鍵穴から出ている部分が５㎜以上あれば、瞬間接着剤を使って折れた鍵をくっ付ける手もあります。

かなり危険ですが、鍵穴から５㎜以上折れた鍵が飛び出ていれば、瞬間接着剤が鍵穴にまでしみ込んでしまう危険性は低いので、試す価値はあります。

ただし、この時、カギを押し込んでしまうと、鍵穴内部に瞬間接着剤が入り込み、シリンダー錠の交換が必要なおおごとになりかねないので、接着するときは、力を加えないでそっと断面を合わせてしばらく動かないようにしてください。

接着が完了すれば、そーっとカギを抜ける位置に回して抜いてください。

成功率が低く、シリンダー錠を壊してしまうかもしれない方法だということをかなり意識して慎重に行ってください。
自信がない人は、鍵業者を呼んだほうが安全、確実です。

３．絶対にやってはいけないことは

クレ５５６などの潤滑油などを鍵穴に入れて、滑りやすくするのは、いたずらに鍵穴の中のシリンダー内部品を痛め、壊してしまう原因になりかねませんので、絶対にやってはいけません。（※トラブル後、自分でやってしまう一番のダメな事例です。）

～ 折れた鍵が鍵穴から少し出ていて、鍵が閉まっている。  ～

鍵の端が鍵穴から少し出ていても、道具がなければ、素手で何とかすることは困難です。

ペンチやピンセットを買いに行ったりするよりは、鍵業者を呼んで来てもらったほうが早く確実に開けてもらうことができるます。

カギがある程度飛び出ていれば、鍵折れに対応している専門業者ならあっという間に解決してくれると思いますよ。

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