カギ屋のひとりごと
連休は空き巣の稼ぎ時!
プロが教える
留守にする『わが家』の防犯対策!!
今年のゴールデンウィークの予定は、もう決まりましたか?
コロナ禍も明けて、自由に移動できるようになった今年のゴールデンウィークは、
大型連休の人も、そうでない人も、有意義に過ごしたいですよね。
ゴールデンウィークなど長期休暇には、国内・海外旅行など遠出を計画している人が多いのではないでしょうか。チケットの手配や荷造りなどの準備といっしょに気にかけたいのが、留守中の自宅のこと。連休を楽しみに待っているのは、出かける人だけでなく、留守宅が増えるのを待っている空き巣も同じなのです。
常に自分の家が狙われているという意識を!
大通りに面していたり、高層階に住んでいたり、あるいはこれまでに空き巣に入られた経験がないことから、「まさか我が家に空き巣なんて入らないだろう」と思っている方もいるかもしれません。しかし、実はその油断がもっとも狙われるポイントです。
たとえば高層階では窓の鍵を閉める意識の低い方が多かったり、オートロックのマンションでは玄関の鍵を閉め忘れる方がいたりすることが、空き巣にとっては好都合なのです。空き巣はどんな建物でも容易に入ってくると思って間違いありません。まずは自分の家が狙われているのだ、という意識を持つことがとても大切です。
不審者は不審なかっこうをしていない
玄関前や家の周りをうろうろしている人を見かけたら、怪しいと思う人もいるでしょう。ところが、もしもその人が工事業者の制服を着ていたり、手帳などを持ってメモを取っているサラリーマン風の格好をしていたりしたら、不審だと思うでしょうか?
昨今では、どんな人が不審者なのか気づきにくい傾向にあります。工事の見積もりを取っているような雰囲気だったり、ガスメーターを調べているふうだったり、また、集団で動く犯罪者も多いので、一度狙われたら防ぐのが難しいほど入念に準備をしてやってきます。一目見ただけでは不審者だとわからない姿をしていても、不審者かもしれないという疑念を持つことを忘れないようにしましょう。
ゴールデンウィークに向けて心がけたい防犯対策
それでは実際に外出する際、どのような防犯対策をするべきかを見ていきましょう。
1.不在を知られないように音や光で対策する
外から見て、なるべく生活のリズムが伝わらないように注意するのが効果的です。GW中の不在時も、タイマーで電気を点けて在宅しているように見せたり、テレビやラジオなどのタイマーをセットしておいたり、人がいるように見せかけるのが効果的でしょう。特にラジオは消費電力も少なく、人の話し声が聞こえると、在宅者がいるように思われるので有効です。
2.1ドア2ロックにする
犯罪者が犯行時間をあきらめる具体的な時間として「10分以上」という数字があります。
空き巣などの犯行に及んだ場合でも、10分が経過した時点で犯行をあきらめて、泥棒はその場を立ち去ります。
玄関や勝手口などの扉から侵入を試みる犯罪者は、防犯性の高いカギに取り替えているだけでも侵入を防げることもあります。
さらに「2ロック」の家は、防犯性が高く、犯罪者が侵入をあきらめるようになります。
2ロックは、玄関や勝手口などに鍵が2つ設置されていることを指します。
鍵が2つあれば、一つの場合よりも単純に倍以上、開錠に時間がかかることになります。
先述したように侵入に10分以上かかる家を泥棒は避ける傾向があります。
2ロックを10分以内に破るのは難しいと考える犯罪者は、その家への侵入を避けることになります。
3.どの窓にも補助錠を付けておく
人の頭が入る大きさの窓であれば、どの窓にも必ず補助錠をかけましょう。
補助錠は多ければ多いほど侵入に時間がかかり、空き巣が諦める材料のひとつになります。小さい窓だから、人通りが多い道路に面しているからと思わず、どの窓にもかけておくのが安心です。また、ホームセンターでも売っている“セキュリティシステム作動中”などと書かれたステッカーを玄関に貼っておくのもよいでしょう。
4.センサーライトを設置する
玄関や窓から侵入を試みる犯罪者は、光を嫌がります。少なくとも侵入作業のため数分はその場に留まります。玄関や窓に立ち止まれないよう、人感センサーのライトを点けておきましょう。
人を感知するとライトが点くだけでなく、一定時間留まっている人がいるとブザーが鳴ったり、ライトが点滅に変わったりするものや点灯時間を設定できるものなどもありますから、不在時にも有効と言えるでしょう。
5.新聞や宅配は止めてから留守にする
連休では、新聞や不在通知が溜まっている様子がポストの外からでもわかってしまう可能性があります。
新聞は必ず止め、宅配についてはその期間に届かないように注意するなどの対策をします。ポストは個人情報の宝庫ですから、誰もが簡単に開けられるようではいけません。郵便物は必ず鍵付きのポストに届くようにし、ダイアルロック式であれば暗証番号が悟られないよう注意しましょう。
6.外から部屋の様子がわからないようにする
不在にするときは、外から部屋の中を覗けないよう注意することが大切です。
人がいるかいないかもそうですが、間取りやどんな家具があるか知らせるのは、空き巣の仕事がうまくいくよう手伝っているようなものです。不在時はレースのカーテンをひくか、ミラーカーテンのような中が透けて見えないカーテンをひいておくのをおすすめします。お風呂やトイレの空気窓も、外から中が見えないようになっているか確認しておきましょう。
7.防犯カメラなどのセキュリティ機器を設置する
常日頃から防犯を意識している家は、防犯していない家よりも当然侵入しづらいといえます。ですから外から見て、防犯対策をしているとわかることも重要です。
防犯カメラなどは、威嚇効果もあり、わかりやすい防犯対策といえますから、防犯に気にかけていますよという合図の意味もこめて、設置するのがよいでしょう。防犯カメラは、侵入させにくいというよりも侵入されたあとに犯人の特定につながったり、室内にも設置すれば何が持ち出されたのかわかったりというメリットがあります。
8.大切なものは自宅に置かない
仮に侵入されてしまっても、そこに盗まれるものがなければ被害は少なく済みます。
形見の宝石や二度と手に入らない貴重なもの、重要な書類などは家には置かず、銀行の貸金庫に預けるのも一案です。侵入されること自体精神的な負担ですから、侵入防止対策に力を入れるのはもちろんですが、万一の侵入に備えて大事なものは、プロに守ってもらうつもりで預けておくと、より安心ですね。
■まとめ
防犯対策は、これをすればいいというものではなく、常に危機意識を持って危険がないよう対策していくことが大切です。せっかくの楽しい連休ですから、空き巣の被害がないよう入念な防犯対策をして外出しましょう。
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