カギ屋のひとりごと
ほぼ毎日、使用することが多いカギですがふとした瞬間に「抜き差ししにくくなったなぁ」と思うことはありませんか？それは鍵の経年劣化が原因かもしれません。抜き差ししにくいまま使用していると急に鍵が回らなくなっったり、抜けなくなることがあります。
普段使っている家のカギでこのようなトラブルにあったことはございませんか？
「カギの抜き差しがしにくい！」
「カギ穴に鍵は差し込めたけれど、廻りにくい！まったく回らない！」
「カギが抜けなくなってしまった！」
もしもそのような症状がでた場合には、次のことを試してみましょう。
１．まずは掃除機またはエアダスター
長年使用していると、鍵穴の潤滑油の劣化や鍵穴に砂やほこりが入っていることが原因となります。シリンダーの中は細かい部品で設計されているためその小さな部品部分に異物が入り込んでしまうと回らなくなってしまいます。
家に潤滑剤がない！どうしよう！そんな時は掃除機かエアダスターを用意しましょう！
掃除機を鍵穴部分につけ、軽く左右に振るとゴミを簡単に吸い出すことができます。またはパソコンのキーボードの隙間にシュッとするだけでゴミを飛ばすエアダスターもOKです。応急処置ではありますがこれをやるだけで鍵の抜き差しがしやすくなります。
２．歯ブラシでカギのお掃除！
差し込むカギのお手入れも忘れずにしましょう。特に表面にくぼみのあるディンプルキーはくぼみ部分にゴミや汚れがたまりやすくなっています。そんな時は、歯ブラシを用意しましょう(古い歯ブラシでOKです)。歯ブラシには何もつけずに、くぼみの汚れを丁寧にブラッシングしていきます。これだけでもだいぶ改善されます。
３．鍵専用の潤滑剤！
ホームセンターや当店にも鍵穴専用の潤滑剤が販売しております。油の入っていない潤滑剤で鍵の滑りがかなり良くなります。シリンダーに合った潤滑剤を使うことをおすすめいたします。
※絶対にCRC（クレ５５６）は使用しないようにしてください。
４．それでも改善しない場合は、カギ穴（シリンダー錠）の故障・経年劣化が原因
上記のことを試したり、鍵穴専用潤滑剤を使っても改善しない場合はカギ穴(シリンダー錠）が経年劣化している恐れがあります。その場合には専門の業者にご依頼いただければと存じます。当店でも鍵穴(シリンダー)交換を行っていますので、ご連絡ください。見積りもさせていただきます。
※特に今のカギを１０年以上ご使用のお客様には、錠の耐用年数が経過しておりますので、お早目のカギ交換をお奨めします。
※錠の耐用年数とは、一般環境下、一般的操作、標準使用頻度において、基本性能がメンテナンスを行っても回復しない可能性が考えられる錠の交換推奨時期です。 日本ロック工業会の「錠の耐用年数についてのガイドライン」で建物に使用される錠の耐用年数は１０年（電気錠は７年）とされています。（日本ロック工業会‐ガイドラインより）
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