カギ屋のひとりごと

合カギと純正キーの違いについてご存じですか？
意外と知られていないのではないかなと個人的には思います。
自分の持っているカギがどちらか勘違いしている方もいるかもしれません。

当然ですが、合カギと純正キーでは大きく違います。

【合カギと純正キーの違い】

カギの精度、素材、刻印等。作られる過程も違います。
そんな合カギと純正キーの違いをまとめてみます。

✔カギの制度

純正キーは、オリジナルデータから作られます。
合カギはもとになるカギがあって作られます。

そのため、カギの精度に大きく差が出ます。
この精度が悪いと、カギが回りにくかったり、カギが引っかかったりしてしまいます。
若干でも、カギが回りにくいなと思ったら、作った鍵屋さんで相談しましょう。
そのまま使い続けることでカギが壊れてしまう危険性があります。

もし、純正キーで、カギが回りにくい症状が出たら、シリンダーに問題があると考えられま

す。その場合は、カギのシリンダー交換をオススメいたします。

✔カギが作られる過程

合カギの場合は、合カギ屋さんで作られます。
お客様が合カギ屋さんに持ち込んカギを元にして、その場（店内等）で鍵を作るのが合カギです。
その場で作りますので、５分～３０分ほどで合カギは完成してお会計です。

純正キーは、カギメーカーの工場で作られます。
メーカーに依頼してから製造されますので、２～４週間程かかります。
納品までの時間は、メーカー、カギの種類、時期によって変動しますが、早くても大体２週間ほどです。
純正キーが必要な場合は余裕をもってご購入ください。

■合カギか純正キーの見分け方

合カギか純正キーかどうかは分かる方が鍵を見れば判別できます。
では、カギのどこを見れば分かるのでしょうか？

実際に２本のカギを見比べながら解説致します。

✔純正キーの場合

●刻印

メーカー名かロゴの刻印がある場合が多いです。
例）MIWA、GOAL、SHOWA、ALPHA、WEST

●カギ番号

カギ番号は一般的には桁数が多いです。
例）１２３４A５６７８B
アルファベット、数字が使われます。
カギ番号がない鍵は、基本的に鍵にカード等が付属しています。

✔合カギの場合

●刻印

合カギ用のカギのメーカー名かロゴの刻印があります。
例)GSS、GTS、FUKI、TLH、G&S、W&S、MISTER MINIT、四葉のクローバーマーク

●カギ番号

何も知らない方が見ると、カギ番号なのか、商品番号なのか勘違いしてしまうポイントかと思います。
ただ、合カギの場合は、このカギのように表面は何もなく、裏に合カギ用メーカー名とカギ番号が刻印されている事が多いです。

■鍵に刻印されたメーカー名をチェック

結論として、簡単なのはメーカー名を確認するという事です。
カギのメーカーなのか、合カギの元を作っているメーカーなのかは業界の方でないとちょっと難しそうですね。
一般的に、良く使われる鍵のメーカーは先程例にあげたMIWA、GOAL、SHOWA、ALPHA、WESTです。
この文字があれば、純正キーとして考えてください。
反対に、GSS、GTS、FUKI、TLHといった文字が刻印されていれば合カギです。

■合鍵を作るうえで純正キーは大事

合カギを作る場合には、純正キーを持ってご来店ください。
なぜなら、合カギから合カギを作るとカギの精度が悪くなってしまい、不具合の原因になりえるからです。
合カギしかない場合は、カギ（錠前）の交換も視野に入れた方がいいかもしれませんね。
一度、お持ちのカギが合カギかどうか調べてみてくださいね。